親にお金を借りるのは後ろめたい?借りるときに使える言い訳と贈与税について解説

「生活が苦しい」「急な出費がある」といった理由で、借り入れを検討する人は少なくありません。

借入先はいくつもありますが、最初に親から借りられないか考える人もいるでしょう。

親から借りる場合審査や利子がなく、好条件で借り入れできます。

しかし、親から借り入れする後ろめたさや情けなさから、ためらってしまいがちです。

この記事では、親からお金を借りる時に気を付けたいポイントや、メリット・デメリットについて詳しくまとめました。

親から融資を受けたくても、納得でき理由が思いつかない人のために、使える言い訳や理由も紹介しています。

親からの借り入れを検討しているひとはぜひ参考にしてください。

Contents

親にお金を借りるのは後ろめたいの?親から借りるときに使える言い訳と避けるべき理由

親からの借り入れについて、「情けない」「恥ずかしくて言い出せない」と感じている人もいるでしょう。

「親にお金を貸してもらうのはあまり良くない」といっ印象もあります。

結論から述べると、親にお金を貸してもらうのは、必ずしも悪いことではありません。

借り入れについて親が納得して、トラブルなく借りられるなら、問題ない行為だと言えるでしょう。

消費者金融や銀行カードローンのように金利が高く、返済が難しい金融機関から借りるより、賢い借入方法です。

事実、親から借り入れしている人は少なくありません。

金額の大小に限らず、親にお金を貸してもらった経験がある人も多いです。

日本貸金業協会の調査では、消費者金融で借りられなかった時の借入先として、20%の人が「親や親族」を選んでいます。

遊びやギャンブル目的なら頼るべきではありませんが、具体的に仕方ない事情があるなら、親からの借り入れも検討していいでしょう。

借りる時だけでなく返済時を考えると、結果的に親から借りた方がトラブルや負担を最小限に抑えられる可能性があります。

親にお金を借りる場合のメリットをチェック

まず、親から借り入れする場合のメリットをチェックしましょう。

後ろめたく感じるかもしれませんが、親からの借り入れは他の借入方法にないメリットが多くあります。

悪いところばかりではなく、いいところにも目を向けて考えてみましょう。

親から借り入れするメリット

  • 低金利または無利子で借りられる
  • 法律での制限なく希望の金額を借りられる
  • 審査なしで借りられる
低金利または無利子で借りられる

親からの借り入れで大きなメリットとなるのが、借入時の利息です。

通常、金融機関から借り入れする場合は返済時に利息を支払わなければなりません。

利息とは、お金の貸し借りを行う際に発生する対価を指します。

借入金に利息を上乗せして返済し、お金を貸した側が利益を得るシステムです。

借り入れした際のお礼金だと思っておくといいでしょう。

消費者金融や銀行カードローンでは、年率15.0~18.0%程度を上限に利息の支払いを求めています。

10万円を1ヶ月借りた場合、15,000円~18,000円分の利息を上乗せして返済するイメージです。

カードローンは迅速に借り入れできる便利なサービスですが、金利が高く設定されている傾向です。

長期間、または高額融資を受けると、利息が膨らんで返済しきれないトラブルに陥る可能性があります。

親から借り入れすると、金融機関のように高すぎる利息を設定する場合はほとんどありません。

利息を支払うとしても1.0%前後の低金利か、無利子で借りられます。

返済時の負担をできる限り減らした状態で借りられるのは大きなメリットでしょう。

法律での制限なく希望の金額を借りられる

貸金業者から借り入れする場合、総量規制が適応されます。

総量規制とは、借り入れできる金額を年収の3分の1までとする貸金業法の一部です。

100万円借りたい人は、最低でも年収300万円以上必要。

総量規制があるために、希望の金額を借りられなかった人も少なくありません。

親から借りる場合、総量規制を守る必要はありません。

年収に限らず借りられるので、親が許すなら数百万円~数千万円単位での借り入れも可能でしょう。

審査なしで借りられる

カードローンを利用する場合、融資前に必ず審査があります。

審査に通過できず、借り入れできない人もいるので、審査なしでの借入方法を探している人も多いです。

親から借りるなら、借り入れ前の審査は当然ありません。

親本人から「使い道は問題ないか、返済しきれる金額か」といった内容を確認される程度です。

他の金融機関で借りられなかった人も、親なら貸してくれるかもしれません。

審査通過できるか怪しい人は、下手に金融機関へ申し込むより、親に相談した方が早い場合もあります。

親にお金を借りるときメリットは多いがデメリットもあるので理解しておく

親からの借り入れはメリットの多い借入方法ですが、デメリットもあります。

ここから紹介するデメリットが原因で、親に相談するのをためらっている人も多いでしょう。

気軽に相談する前に、まずはどのようなデメリットがあるのかしっかり理解しておいてください。

親から借り入れするデメリット

  • 親に負担をかけてしまう
  • 親子間の仲が悪くなる可能性もある
  • 親にお金を借りた後ろめたさや罪悪感がある
親に負担をかけてしまう

親から融資を受ける場合、その資金源は親の生活費や貯蓄です。

あなたが親からお金を借りると、親の経済状況を圧迫してしまう可能性もあるでしょう。

貯蓄がたくさんあり、生活に影響を与えないならいいですが、借り入れたせいで親に大きな負担をかける場合があります。

特に、数十万円~数百万円といった高額融資を希望する人は注意が必要です。

借り入れの相談をする前に、親の経済状況を理科しておく必要があります。

あくまで親に負担をかけすぎない範囲内での融資となるよう、細心の注意を払ってください。

親の経済状況では希望金額を融資できない場合、他の借入方法を検討しなければならないかもしれません。

親子間の仲が悪くなる可能性もある

「お金の切れ目は縁の切れ目」という言葉もあるほど、お金にまつわるトラブルは人間関係を壊しやすいです。

友人同士だけではなく、親との関係にも大きく影響する場合があります。

返済を滞らせたり、何度も借り入れを重ねたりすると、たとえ親子間でも信頼が失われていく一方です。

親のお金も無尽蔵ではなく、もちろん生活があります。

不義理な対応を続けていると、大きなトラブルに発展する可能性もあります。

親子関係を悪化させたくなければ、信頼を失わないよう心がけてください。

親にお金を借りた後ろめたさや罪悪感がある

親からお金を借りると、後ろめたさや罪悪感を抱えてしまう人も少なくありません。

親と同居している人は顔を合わせるたびに「返済しなければ」とストレスを感じてしまうでしょう。

離れて暮らしている人も、お盆や正月と言ったタイミングで顔を合わせる時、気まずくなってしまうかもしれません。

関係が悪くなるまではいかなくても、ぎこちない関係が続く可能性もあります。

親が納得すれば借りられる?親からお金を借りる時に使える理由

親からの借り入れを検討している場合、借り入れできるかどうかは「親が納得するか」にかかっています。

親が貸し付けに値しないと判断したら、いくらお願いしても借りられません。

できるだけ融資を受けられるよう、納得してもらいやすい借り入れの理由をご紹介します。

借り入れしたい人の年齢や属性別にまとめたので、自分に当てはまる内容を試してみてください。

中学生や高校生でお金を借りたいなら素直に理由を話して理解してもらおう

中学生や高校生がお金を借りたい場合、意識すべきポイントは以下の通りです。

  • なぜ借りたいか素直に説明する
  • 借りる代わりに何をするか提示する

借り入れの理由についてですが、中高生の場合は「なぜ借りたいか」を素直に説明しましょう。

お金の使い道が遊びや買い物でも、嘘をついたりごまかさず本当の理由を伝えてください。

中高生は大学生や社会人と違い、自分でお金を稼げない人も多いです。

自分の努力次第で解決できないため、下手に嘘を付くより素直に話した方が好印象でしょう。

中高生は、どうしてもお金の使い道が限られてしまいます。

「文房具が足りない」「もっと勉強したいから本が欲しい」といった嘘をついても、普段の生活態度からバレてしまいやすいです。

また、借り入れする代わりに何を頑張るか、具体的に提示すると納得してもらえる確率が上がります。

中高生の本分は勉強なので、勉強や日頃の生活に絡めた内容を提示するといいでしょう。

具体的な例は以下の通りです。

  • 今度のテストで学年◯位を目指す
  • 今度のテストで◯点以上取る
  • 内申点を上げる
  • 家庭内のお手伝いを増やす

実際に頑張って結果を残せば、遊んでいるだけではない、無駄遣いではなかったと納得してもらいやすいです。

頑張る内容は、必要以上に高い目標にしないのもポイント。

達成できない内容を掲げてしまうと、結果を残せなかった時に「口だけで何もしなかった」と言われてしまいます。

今後同じような目的で貸してもらえなくなるかもしれないので、達成できるレベルの目標にしておきましょう。

大学生が親に融資をお願いするなら勉強や就活に絡めた理由を話すのがおすすめ

大学生が親に融資をお願いするなら、勉強や就活に関わる理由が効果的です。

大学生が使える具体的な借入理由は以下の通り。

  • 教材費が足りない
  • サークル活動で活動資金が必要
  • 研究費用が不足している
  • 就活のためにスーツを買いたい
  • 遠方の説明会に行きたいので、交通費が欲しい

あくまで遊んでいるわけではなく、学生としての本分をまっとうしていると理解してもらうのが大切です。

実際、大学生は遊ばずに過ごしたとしても教材費や参考資料の書籍といった出費で、金欠になりやすいです。

バイトをしていても限界があり、実習がある学部はバイトできない時期もあります。

勉強に関係する内容で、融資が常習化していないなら応じてもらえるでしょう。

また、一人暮らしでどうしても生活費が不足する場合は、素直に伝えてみてください。

小言を言われるかもしれませんが、「生活がかかっているなら」と融資してくれる可能性があります。

お金の使い方を見直すいい機会にもなるので、素直に話してみてください。

社会人は借入の緊急性や重要性を理解してもらう

社会人は学生と違い、自分で生活していける程度の稼ぎがあります。

問題なく生活できる程度の収入を得ながら、なぜお金が足りないかを理解してもらわなければなりません。

社会人が親から借り入れするなら、出費の緊急性と重要性を訴えましょう。

社会人が使える借入理由は以下の通りです。

  • 車の車検費用
  • 冠婚葬祭(友人の結婚式)が重なった
  • 車や家を買いたいので、頭金が必要
  • 金融機関から借りているお金を返済したい
  • 子どもの入学資金、学費が必要
  • 仕事を辞めたので生活費が不足している

社会人が親に融資をお願いする場合、「仕方ない」と感じてもらえる内容だと納得してもらいやすいです。

車検や冠婚葬祭は、事前に用意しておけますが重なってしまうと急に多額の出費となります。

必ずお金を払わなければならない用事なので、理解を得やすいでしょう。

子どもの教育費や子育てに関する費用も同様です。

ローンを組んで家や車を購入する場合も、頭金としてまとまったお金を支払わなければなりません。

数十万円~100万円以上の出費となるので、事情を説明してみましょう。

思わぬタイミングでバレやすいので嘘はつかない

親に嘘をついて借り入れするのはあまりおすすめできません。

思わぬタイミングで、嘘をついているとバレてしまう可能性が高いからです。

親からの借り入れは、会社を通した契約ではありません。

あくまで個人間融資となるので、借り入れやその理由について、黙っていてほしいと伝えても確証はありません。

家族が勘付いてバレたり、人づてに噂が広まってバレたりする可能性もあります。

特に配偶者がいる場合、お金の使い方が変わるとすぐに気付かれます。

嘘をついてまで借りたい状態にあると思われると、今後の関係が変化してしまうでしょう。

余計なトラブルを招かないためにも、できる限り嘘をつかずに相談してください。

親にお金を借りる時使うべきでない借入理由

親から借り入れしたい理由は人それぞれです。

先ほど紹介した緊急性の高い目的だけでなく、娯楽目的の人も少なくないでしょう。

しかし、緊急性のない理由だと貸してくれない可能性があります。

具体的に、以下の理由は親に借り入れをお願いする際に使うべきではありません。

  • ギャンブル目的
  • 飲み代、遊び代
  • 株、FX、仮想通貨といった投資目的

緊急性がなくすぐに消費してしまいそうな目的では、難色を示されてしまうでしょう。

それだけでなく、計画的にお金を使えないとみなされ、信用を失ってしまいます。

本当に緊急的な理由で借りたくても、対応してもらえなくなるかもしれません。

また、仮に貸してくれたとしても、今後借り癖がついてしまう可能性もあります。

自分で稼いだお金以上の浪費癖が付き、親から借りられなくなったら友人、親戚と借入先を増やす人もいます。

親だけでなく、親戚や友人からも距離を置かれてしまうので、借り癖が付かないよう気を付けてください。

親からお金を借りる時は贈与税がかかる可能性もあるので注意する

親子間の借り入れで注意しなければならないのは、贈与税の発生です。

親から借り入れする場合、借り方によっては「贈与」とみなされる場合があります。

多額のお金が動き、一定期間返済されないと「貸し付けではなく譲渡した」と判断され、贈与扱いとなってしまいます。

贈与とみなされると、贈与税を支払わなければなりません。

贈与税とは、個人からお金や家屋といった財産をもらった時に支払う税金です。

贈与税は、毎年1月1日から12月31日までの1年間に譲り受けた財産の総額が、110万円以上になった時に発生します。

贈与税は自動的に差し引かれるものではなく、財産を譲り受けた人が税務署に申告し、自分で納税しなければなりません。

贈与税について知らずそのままにしておくと、本来の贈与税に15~20%割増した税金を支払う必要があります。

親から融資を受けるときは、税務署から「贈与ではない」と判断してもらえるよう対策しなければなりません。

親子間の貸し借りなので気を抜いてしまいがちですが、実際にお金を動かす前に必ず確認しておきましょう。

親からの借入が贈与としてみなされてしまうケース

親から子どもにお金が動いただけでは、贈与と判断されません。

いくつかの条件に当てはまると、贈与として扱われてしまう可能性があります。

一例として、親子間の融資が贈与とみなされてしまうケースは以下の通りです。

  • 借り入れに関する契約書がない
  • 利子がなく贈与と誤解されやすい
  • 返済期限が決められていない
  • 返済が難しいレベルの高額融資
借り入れに関する契約書がない

個人間でお金の貸し借りをする時、借用書の作成が推奨されています。

借用書とは、お金の貸し借りがあった事実を証明する契約書に近い書類です。

借用書があると、親子間で多額のお金が動いても、「貸し付けであり、贈与ではない」と証明できます。

逆に借用書がない融資では、贈与ではない旨を証明できる書類がなく、税務署に納税を求められたら対抗する手段がありません。

利子がなく贈与と誤解されやすい

「返済が負担にならないように」と無利子で貸してくれる親もいるでしょう。

しかし、利子がない貸し付けは贈与であると誤解されやすいです。

お金を贈与する際、当然ですが利子は発生しません。

贈与であり、返済する必要がないからです。

つまり1%でも利子がついていれば、「利子と合わせて返済する必要があるお金」と判断してもらえるでしょう。

返済期限が決められていない

返済期限が決められていない貸し付けは、具体的な返済目処が立っていない状態です。

「この日までに返す」という約束がないと、長期間返済しなくても、約束上は問題ありません。

しかし、長期間返済しないお金は贈与だと判断されてしまいます。

返済期限が決められていれば、返済意思のある貸し付けであると証明しやすいです。

明確に期限が決められていない貸し付けは返済意思がないと判断されやすいので、注意しましょう。

返済が難しいレベルの高額融資

先程、親から借り入れする場合は限度額が決められていないとご紹介しました。

極端に言えば、収入がない人でも親に資金力があれば、数千万円~数億円でも借入可能です。

しかし、明らかに返済しきれない金額の融資は贈与と判断されてしまいます。

返済意思がありつつ、現実的に不可能な場合も同様です。

いくらでも借りられるとは言え、必要以上の借り入れには注意しましょう。

贈与税が発生しない非課税の貸付もある

親からの借入時は気を付けなければ贈与税がかかってしまうものの、すべての贈与で発生するわけではありません。

中には、贈与税が免除される、または非課税の贈与があります。

非課税の贈与に該当する場合、同じ目的であれば貸し付けでも贈与税の支払いは必要ありません。

資金使途によって課税の有無が変わってしまうので、どの目的なら非課税なのか、事前に確認しておきましょう。

非課税となる対象

  • 年間110万円以下の贈与
  • 住宅やマンションの購入
  • 30歳までの子どもに向けた生活費、教育費
  • 結婚式や子育て資金
  • 学費、教育費
  • 債務超過している時の肩代わり

1年間の贈与が110万円以下なら非課税となる

先程も説明した通り、贈与総額が年間110万円以下であれば贈与税がかかりません。

贈与税には基礎控除額があり、1年間に譲り受けた総額が基礎控除額以下の場合、課税されないシステムです。

基礎控除額は110万円なので、110万円以下の贈与であれば控除されるため、課税されません。

110万円以上贈与された場合、贈与総額から110万円を控除した金額に対し、贈与税が発生します。

贈与税の算出方法

【1年間に贈与された総額】-【基礎控除額(110万円)】=課税対象

  1. 1年間に贈与された総額が50万円の場合

→50万円-110万円=0円 → 課税なし

  1. 1年間に贈与された総額が200万円の場合

→200万円-110万円=90万円 → 90万円分の課税

つまり、贈与税を支払いたくない人は、年間の贈与または借り入れを110万円以下に抑えましょう。

一括融資でなくてもいいなら、110万円以下の金額を数年に分けて借り入れてください。

住宅やマンションの購入なら最大3,000万円まで非課税

家を新しく建てる、購入する目的の資金を「住宅取得等資金」と言います。

親、または祖父母から住宅取得等資金を贈与してもらう場合、一定金額まで非課税となる措置が取られています。
住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置

非課税となる金額は以下の通りです。

契約年 質の高い住宅 それ以外の住宅
平成28年1月~平成31年3月 × ×
平成31年4月~令和2年3月 3,000万円 2,500万円
令和2年4月~令和3年12月 1,500万円 1,000万円

家を建てるか購入する目的で親から借り入れする場合、贈与税がかからないケースも多いです。

住宅取得を目的に融資を希望する人は、念のため上記の金額以下になるよう融資を受けましょう。

ただし、住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置は利用条件が厳しく決められています。

親から融資を受ける前に、条件を確認しておきましょう。

30歳までの子どもに対しては生活費や教育費が非課税となる

生活費や教育に関するお金を一括贈与する場合も、1,500万円まで非課税となります。
教育資金の一括贈与に係る贈与税非課税措置

非課税となるのは、前年度の年収が1,000万円以下、0歳~30歳までの子どもです。

30歳まで非課税となるので、30歳以下の社会人であっても贈与税を支払う必要がありません。

資金使途は生活費や教育費と定められていますが、基本は学校または教育に関わる用途のみです。

ただし、少しでも教育に関われば利用できます。

学費だけでなく、教材費、習い事の資金、通学定期券代としても利用可能です。

教育に関する諸費用を非課税で借りられるため、お金に困っている子育て世帯にはありがたい制度でしょう。

ただし、30歳を過ぎると課税対象となります。

借りたお金は30歳までに使い切る、または返済しておきましょう。

結婚式や子育て費用も贈与税がかからない

結婚や子育てをしやすい環境づくりのため、結婚または子育て目的で使うお金の贈与も、一定金額まで非課税です。

非課税となる金額は1,000万円まで、そのうち結婚資金は300万円までです。

親から結婚式用のお金を借りる予定の人は、300万円までに抑えておくのが無難でしょう。

具体的に非課税となる資金使途は以下の通りです。

分類 具体的な資金使途
婚礼 会場代、衣装代、飲食代、引き出物代、写真・映像代、演出代、装飾代、ペー
パーアイテム、人件費など、挙式や披露宴の開催に必要な費用
家賃等 賃料、敷金、共益費、礼金、仲介手数料、契約更新料など、結婚を機に受贈
者が新たに物件を賃借する際に要する費用
引越し 結婚を機に受贈者が新たな物件に転居するための引越し費用
妊 娠 人工授精など不妊治療・医薬品(処方箋に基づくものに限る。)に要する費用
出産 分べん費、入院費、検査・薬剤料、処置・手当料、その他出産のための入院
から退院までに要する費用。出産に起因する疾患の治療・医薬品(処方箋に
基づくものに限る。)、産婦健診に要する費用、産後ケアに要する費用
子育て 受贈者の子の治療、予防接種、乳幼児健診、医薬品(処方箋に基づくものに
限る。)に要する費用
受贈者の子の入園料、保育料、施設設備費、入園のための試験に係る検定
料、在園証明その他記録に係る証明に係る手数料、行事への参加に要する
費用、食事の提供に要する費用、その他育児に伴って必要な費用

非常に幅広い資金使途で非課税となるため、結婚や出産を予定している人は事前にチェックしておきましょう。

債務超過している時の肩代わりは贈与税を免除してもらえる

金融機関からの借り入れを親に肩代わりしてもらうときも、場合によっては贈与税が非課税となります。

本来返済する予定だった債務者が、明らかに返済できない状態にあると認められた場合は贈与税がかかりません。

返済できない状態とは、具体的に以下の通りです。

  • 複数社から借り入れている多重債務状態
  • 多額の借り入れがあるのに預金残高がない
  • 収支が逆転している

多重債務にも関わらず、返済するお金がない人の親が肩代わりする時は贈与税が免除されます。

借り入れがかさんでおり、返済のために親から借りる予定の人は、贈与税がかからないと覚えておきましょう。

贈与税が発生しないための対策方法

ここまで、仮に贈与税の対象となった際、非課税になるケースをご紹介しました。

そもそも親に融資してもらうのは「借り入れ」であって「贈与」ではありません。

税務署に贈与だと判断されなければ支払う必要もないです。

ここからは、親から借り入れする際に贈与税を払わなくてもいいよう、事前にできる対策方法をご紹介します。

いずれの方法も難しくなく、誰でも対応できる内容です。

あとになって贈与税を徴収されないためにも、事前にチェックしておきましょう。

親子間の融資でも1%以上の利子を付ける

最も簡単な対策方法は、親子間の貸し借りでも利子を付ける方法です。

先程も説明した通り、利子がついていれば貸し付けと認められます。

「利息を支払わなくてもいい」と言われていても、贈与税対策のために利息をつけておきましょう。

お金を貸し借りする際の利率は、個人で自由に決められます。

1%でも利子がついていれば、利息ありの貸し付けと判断されます。

利息1%なら、10万円の借り入れで1,000円のみ利子を支払えばOKです。

お互いの負担を減らすためにも、利息はできるだけ低く設定しておくといいでしょう。

借用書を作って契約書として残しておく

大げさに感じてしまうかもしれませんが、親から借り入れする場合でも借用書を作っておくといいでしょう。

借用書は、金銭の貸し借りがあったと証明する書類です。

借用書があるだけで、「このお金は贈与ではなく貸し付けです」と証明できます。

返済時期が遅れたり、利子を付けたりしなくても貸し付けと認められる可能性が高いです。

借用書に記載する内容は主に以下の通り。

  • 書類を作った日付
  • 書類の題名
  • 金銭の貸し借りがあった旨を表す文章
  • 借り入れた金額
  • 返済時期、返済方法
  • 利子
  • 貸し付ける人(親)の名前
  • 借り入れする人(自分)の名前、住所、印鑑

借用書の書式は特に決められていません。

必要事項が書かれており、収入印紙が貼ってあれば効力があります。

作成自体は15分ほどでできるので、親からの借り入れが決まったら話し合って作成してください。

返済は銀行振込で行い履歴を残しておく

親から借りたお金の返済は、できるだけ銀行振込で返済しましょう。

銀行振込で返済すると、あなたから親にお金を送金した履歴が残ります。

贈与を疑われて税務署から連絡が来た時に、銀行の取引履歴を見せれば「返済しているので贈与ではない」と証明可能です。

手渡しで返済すると、返済した証拠が残りません。

贈与税の支払対象となってしまう可能性があるので、できるだけ履歴が残る方法で返済してください。

特に、すぐに顔を合わせられる距離に住んでいる人は注意が必要です。

親からお金を借りられなかった時の対処法

親からお金を借りられず、どうしてもお金が必要な人は次の借入先を検討しましょう。

なるべく早く融資を受けたいなら、消費者金融か銀行カードローンがおすすめです。

カードローンは年率15.0~18.0%の利子が付いてしまうものの、非常に便利に利用できる借入方法です。

審査に通過すれば、自由に使えるお金をまとまって借り入れできます。

限度額の範囲内であれば何度でも借りられるので、お金に困ったタイミングで任意の利用が可能です。

親に貸してもらえなかったからと言って、すぐに親戚や友人を頼るのはやめましょう。

お金に困っており、手当り次第声をかけていると思われると、信用を失いかねません。

急いでいるならなおさら、一旦必要な分だけ消費者金融で借り入れましょう。

お金がない人に共通する特徴には何がある?やばい時に考えたい対策とは

新型コロナウイルスの影響で仕事をクビになるなどして、お金がなくなる人が増えています。

また働いているにも関わらず、なぜかいつもお金が足りなくなる人もいるでしょう。

特にこれといった原因が見当たらなくても、お金がなくなるのは明確な原因があるのではないかと思い始めました。

お金が貯まりにくい原因、お金がないときの具体的な対処法、逆にやってはいけないことなどを調べてみたので、お金がないと悩んでいる人はぜひ参考にしていただきたいです。

Contents

どうしてお金がない?お金がない人に当てはまりがちな特徴を5つ紹介

まずはお金がない人に当てはまりがちな特徴を5つ紹介します。

お金がない原因を知ればどう対策を取れば良いか把握できるはず。

またお金がなくてどうしようもない人は、お金借りる機関から、思い切ってお金を借りる方法を検討するのもおすすめです。

毎月の収入額と支出額の差を確認できていない

シンプルに考えて、毎月の収入額よりも支出額が多ければ貯金はどんどん減っていきます。

お金が足りなくてお悩みであれば、収入と支出の額を確認してみましょう。

収入額は会社員であれば給与明細からだいたいの金額は分かるので、問題は支出額です。

総務省の家計調査報告によると、2人以上の世帯の費目別平均支出額は以下のような結果が出ていました。

食料 80,461円
住居 17,103円
光熱・水道 21,951円
家具・家事用品 11,717円
被服及び履物 11,306円
保健医療 14,010円
交通・通信 43,814円
教育 11,495円
教養娯楽 30,679円
その他の消費支出 50,843円

参考:家計調査報告|総務省

2人以上の家庭に限定した数値なのであくまで目安ですが、上記の金額と比較して多く支払っていれば、平均より支出額が多いと言えるでしょう。

これに子供の学費や塾の費用が加わったら贅沢はできませんよね。

啓明館(啓明舎)に掲載されている首都圏の中学受験の費用を見ると、100万超えは当たり前の世界です。

首都圏の塾にかかる費用
引用元:料金へのこだわり|啓明館

その点、啓明舎は良心的な費用なので、お金がなくて困っている家庭でも通いやすいかもしれませんね。

金額が多い支出項目について検討を加えれば、大きな支出削減も夢ではありません。

まずは支出項目ごとの金額を割り出してみましょう。

ギャンブルなどで浪費してお金がなくなる

お金がなくなる原因としてパチンコや競馬などのギャンブルで浪費してしまうケースも少なくありません。

ギャンブルは基本的に、お金を出した人が負けるようにできているものです。

一度や二度は勝って大金を得たとしても、長期的に考えると損してしまう可能性が高いのも事実。

ギャンブルは依存性がありますから、途中で辞められずどんどん深みにはまってしまう人もいます。

ギャンブル依存症にかかると、負けた時点では辞めたいと思っていても、翌朝にはまたパチンコ店に足を運んでしまいます。

公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」が行ったアンケートによると「依存症から回復する前に地域のパチンコ店が自粛していたらどうするか」という問いに対して、6割の人が県境をまたいででも開いている店を探すと答えています。

参考:公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」

このようにギャンブルによる浪費は歯止めが効かない傾向にあるため、注意が必要です。

また、借金をした人を救済する制度として自己破産手続きが考えられますが、ギャンブルが理由だと事故破産が認められない可能性もあります。

キャッシュレスでクレジットカード払いや後払いサービスを無計画に利用している

キャッシュレスで買い物できるから楽だと思い、何度もクレジットカード払いを利用していたら、多額の請求がきて焦ったという方は少なくないでしょう。

クレジットカード払いはお金がなくても大丈夫だという安心感から、際限なく利用してしまいがちです。

また同様の理由で、後払いサービスを利用してお金を使いすぎてしまう場合も。

後払いサービスとは、商品購入時に決済代行会社が間に入り、代金の立て替えを行ってくれます。

クレジットカードを持っていなくても、キャッシュレスで買い物できるため重宝している人もいるでしょう。

これらのサービスは便利なのは確かですが、無計画に利用しているとお金が足りなくなる大きな原因となり得ます。

家賃などの固定費が収入に合っていなくてお金がない

支出費目は、毎月一定の額がかかる固定費と、負担する額が毎月変動する変動費に分かれます。

固定費は毎月同じ額を負担するので、固定費の金額が大きいと家計を大きく圧迫します。

固定費として考えられるのは、家賃や光熱費、通信費です。

この中でも収入に占める割合が大きいのは家賃でしょう。

一般的には、家賃は収入の3分の1以内に抑えるのが良いとされています。

この時の収入額は額面総額ではなく、手取り額で考えた方がより実態に即していると言えます。

手取りが30万円あれば10万円の賃貸を借りても問題なく暮らしていける可能性は高いです。

一方、手取り20万円で10万円も家賃にかけてしまうと、残りの10万円でやりくりしていかなくてはいけないのでかなり厳しくなります。

家賃は住む地域によって大きく変わってくる性質のものなので、家賃が高くてお悩みなら住まいを変えてみるのも一つの選択でしょう。

極端に貯金を意識しすぎて逆に生活が追い込まれてお金がない場合もあり

貯金を重視するあまり、逆に生活が追い込まれているケースもあります。

老後の生活に不安を抱く気持ちも分かりますが、貯金を意識しすぎて今の生活でお金が足りなくなってしまうのは本末転倒です。

厚生労働省の2019年国民生活基礎調査によると、全世帯のうち「貯蓄がない」と答えた割合は18.1%にも上ります。

2019 年の貯蓄の状況をみると、全世帯では、「貯蓄がある」は 81.9%で、「1世帯当たり平均貯 蓄額」は 1077 万 4 千円となっている。高齢者世帯では、「貯蓄がある」は 80.1%で、「1世帯当 たり平均貯蓄額」は 1213 万 2 千円となっている。 引用:

2019年国民生活基礎調査

約2割の世帯が貯蓄がないので、今貯蓄が全然なくてもそこまで焦る必要はないかもしれません。

「毎月10万円貯金に回そう」など決意は立派ですが、日々の生活が問題なく過ごせる貯蓄額かという点も考えてください。

貯蓄に回す額が多すぎると可処分所得(自由に使えるお金)が少なくなってしまいます。

自由に使えるお金が少ないとストレスがたまり、貯金も続かなくなってしまう可能性も高いです。

貯金額はある程度ゆとりをもって設定するようにしましょう。

究極にやばい方向け!お金がない場合の対処法を紹介

「貯金がほぼ底をついてまずい」という究極にお金がない方向けの対処法を考えてみました。

お金が足りなくて限界の方は、ここで紹介する6つの方法を参考にしてみてください。

まずは収入と支出の金額を把握することが大切

真っ先にすべきは収入と支出の金額の把握です。

現在お金が0に近くても、支出額を収入額が上回っていれば今後お金は増えていきます。

一般的に支出項目として考えられるのは以下の通りです。

  • 家賃
  • 食費
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 被服費
  • 医療費
  • 教育費
  • 交際費
  • 日用品費
  • 保険

毎月の収支を把握するためには、家計簿をつけるのがおすすめです。

最近は家計簿アプリも登場しており、紙に記録を付けるのが面倒な方でも気兼ねなく利用できます。

近年は家計簿アプリも多機能化しつつあり、カードや銀行口座と連携できるタイプや夫婦での情報共有に適したタイプなどもあります。

基本的に無料で利用できるアプリばかりなので、自分の目的に合ったものを利用しましょう。

必要ない支出をリストに書いて改善を心掛ける

家計簿を継続的に付けていれば、必要な支出とそうでない支出が何となくでも分かるはずです。

一般的に考えて、削りやすい費目としては服飾費や嗜好品などが挙げられます。

特にネット通販は気軽に買い物ができる分、使い過ぎになりがちなので注意が必要です。

どれを削れば良いか分からない場合は、家計簿の項目をみて、自分にとって必要性が高いものかそうでないか区分をしましょう。

例えば先程例に挙げた嗜好品でも「お酒がなくては生きていけない」というレベルの人であれば、必要性が高いと言えます。

多くの場合、食費は必要ない支出が含まれている場合が多いです。

コンビニでついつい小腹が空いてお菓子を買ってしまうときの購入費用は、無駄な支出だと言えるでしょう。

1回だけなら100円程度でも毎日積み重なると月3,000円以上になってしまうため、家計を圧迫する要素となり得ます。

日々の生活で必要ない支出が何か分かったら、リストに書きこんでください。

書くことで頭に残りますし、何度も見返せるようにもなります。

日記帳や家計簿、冷蔵庫の扉にメモを貼り付けるなど、毎日必ず目にする場所に記入すると忘れづらくなるでしょう。

クレジットカード払い・後払いは使用する金額を決めておく

「お金がない人の特徴」のなかで「クレジットカード払いや後払いサービスを無計画に利用している」とお伝えしました。

今までクレジットカード払いや後払いを無計画に使用していた方は、あらかじめ使用金額を決めておくのが有効策です。

例えば、貯金額以上は利用しないというマイルールが考えられます。

貯金の裏付けをもとにクレジットカードを使えば、一度で支払いきれず余計な手数料がかかるといった事態を防げます。

また自分で決めたルールだと守り切れるか自信がない方は、限度額を低めに設定しておくのも良いでしょう。

限度額を超えればその時点で強制的にクレジットカード払いは利用できなくなるので、使いすぎるリスクはなくなります。

毎月貯金する金額を決めておく

毎月貯金する金額を決めておけば、計画的な貯蓄が可能です。

収入から貯金額を引いた額でやりくりするため、予定通りに貯蓄できます。

使えるお金が少なくなると心配する方もいますが、日々の支出に無駄がないか見直す機会をもたらしてくれるので、結果的に節約につながるというメリットがあります。

今まで余ったお金を貯蓄に回せばよいやと考えていた方は、ぜひ毎月貯金額を決める方法を試してみてほしいです。

必要に応じて単発アルバイトをしてお金を稼ぐ

お金がないなら単発アルバイトをしてみるのもおすすめです。

単発アルバイトとは短期間のバイトを指し、おおむね1ヵ月以内の期間、最短1日で働ける求人もあります。

単発アルバイトの特徴は、比較的すぐに給料をもらえる点です。

例えば「即日払い」と求人に記載があれば、働いたその日に給料が手に入ります。

給料を受け取る際は印鑑が必要なので、忘れずに持参しましょう。

単発バイトは求人サイトで「短期」「単発」などと条件を入れて検索すれば、簡単に見つけられます。

コロナでお金がない方向け!持続化給付金も検討

中小企業の経営者やフリーランスなどの個人事業主の方は、持続化給付金の受給を検討するのも良いでしょう。

持続化給付金とは、新型コロナウイルスの影響で売上が大きく減少した事業者に対し、給付金を支給する制度です。

申請にかかる要件は「売上が前年同月比と比較し50%以上減少していること」です。

申請が認められれば、前年の売上から、前年同月と比較し50%以上収入が減少した月×12ヶ月分の収入を差し引いたときの差額が支給されます。

支給上限額は中堅・中小企業・小規模事業者が200万円、フリーランスなどの個人事業主は100万円です。

給付金は返還の必要がないため、お金が足りない事業主の方には救世主となりうる制度です。

 

悩みにつけ込む悪徳業者に注意!お金がない場合にやってはいけないこと

上記で紹介した3つの業者は該当しませんが、中にはお金がないという悩みにつけ込み、利用者をだます悪徳業者も存在します。

悪徳業者には十分気を付けて、融資を受けましょう。

悪徳業者の利用も含めて、お金がない場合にやってはいけない行為を紹介します。

SNSなどで個人融資を謳うアカウントはリスクが高い

ツイッターなどでは個人融資を謳うアカウントも存在します。実際にお金に困っている人のリプライには「貸します」というコメントがたくさん。

 

こういったアカウントの助けを借りるのは、リスクが高いので注意が必要です。

なぜならSNSによる個人間融資は貸金業法の規制を受ける対象の可能性もあるからです。

不特定多数の人が閲覧できるSNSにおいて「すぐにお金を貸します」「10万円融資します」と書きこむ行為は、貸金業法で規制対象とされる貸金業者の無登録営業・無登録業者による勧誘行為に該当する恐れも。

また個人間融資では、法外な金利による貸し付けがなされたり、個人情報を悪用されるといったトラブルに発展する可能性もあります。

お金がなくてもSNSによる個人間融資は利用しないように注意してください。

ギャンブルや投資で返済を検討する

ギャンブルや投資で返済を検討するのはかなり恐ろしい行為です。

ギャンブルは勝てると断言できる根拠が存在しません。

借金の返済のためにギャンブルをして負けてしまった時は、借金が大きく増えてしまいます。

そして増えた借金を、またギャンブルによる返済をあてにして多額の財産をつぎこむという泥沼に発展する可能性も。

投資で一発当ててやろうと考える人もいるかもしれませんが、投資で儲けるのはプロでも難しい行為です。

返済が苦しいからといって不確実な手段に頼っていると後で痛い目を見ます。

競馬やパチンコなどで得たお金で返済をしようとする行為は絶対にやめてください。

誰でも100万稼げるなどの仕事は詐欺の可能性が高いので注意

「誰でも100万円稼げる」という怪しげなキャッチコピーが掲げられている案件は、詐欺の可能性が高いです。

相場より明らかに報酬額が高く、仕事内容も分かりづらい案件は違法まがいの危険な内容の仕事をさせられる可能性もあります。

セミナーや研修のための費用を支払った後に、そのまま連絡がつかなくなるケースもあるようです。

こうした詐欺まがいの案件を見極めるためには、魅力的な労働条件を謳うだけで仕事内容が分からない求人には応募しないことです。

また相手が名乗った会社が実在するのかという点も合わせて確認するとより良いでしょう。

今はインターネットが発達しているので、実在する会社の多くは会社名で検索をかければ、会社のホームページもしくは口コミなどが検索結果として出てきます。

被害にあった方がSNSで注意喚起をしている場合もあるので、SNSで検索をかけるのも忘れないようにしましょう。

お金に困っても闇金からの融資は厳禁

どんなにお金に困ったとしても、違法貸金業者から融資をうけてはいけません。

違法貸金業者は貸金業法で定められている上限金利を超えた水準で貸付を行います。

おまけに借りたお金を返せないと分かったら、恐ろしい手段で取り立てをしてきます。

こういった業者は融資の際はとても丁寧で優しい対応ですが、返済が滞ると人が変わったように狂暴な態度を取ってくるのが特徴です。

一度ターゲットとされたら逃れるのは難しいので、違法貸金業者の利用は厳禁です。

無計画にキャッシングや借入をする

きちんと返済できる前提ですが、消費者金融の利用は基本的に問題ありません。

しかし無計画にキャッシングや借入をするのはいただけません。

お金を借りる際は計画的に、きちんと返済できるのかあらかじめ試算してください。

例えば20万円を金利15.0%・年分割12回払いで借りた場合、手数料が16,620円かかり、総返済額は216,620円です。

毎月の返済額は、第1回目が18,620円、2回目以降が18,000円となります。

このように試算した上で、毎月の返済額に無理がないか確認しましょう。

一旦お金を借りると固定費が増えることを意味するので、返済の余裕は保てるか事前に確認するのは重要です。

お金に困っていない人の特徴は?マネできるところから実践してみる

お金がない人に特徴や原因があるように、お金に困っていない人にも共通の特徴や習慣があります。

お金に困っていない人の習慣をマネしただけで、お金に困らなくなる訳ではありません。

しかし日常生活の小さな積み重ねを続けていけば、お金に困らなくなる日は近づいてくるはずです。

まずはマネできそうな習慣から取り入れて、お金に困る生活から脱出していきましょう。

持ち物や身だしなみに気を使う

お金に余裕がないときは、心にも余裕がなくなる現象を経験したことのある方は多いと思います。

心の余裕が乱れると、判断能力が鈍り生活習慣やお金遣いが荒くなりやすいです。

お金が無くて心に余裕がなくなり、さらに生活習慣が乱れると、お金がなかなか貯まらない悪循環から抜け出せません。

お金に困らない人は、清潔感を大切にしています。

普段身に着けている物や服装、持ち物には、普段から気を配って清潔に保ちましょう。

身だしなみや持ち物に清潔感があるのは、決して高価なものや服を身に着けるわけではありません。

地味なものや安価なものでも、綺麗に丁寧に扱い、清潔感を感じさせることが重要です。

特に財布はお金と密接に関わる物なので、ぞんざいに扱わず、普段から感謝の気持ちを込めて使いましょう。

スケジュールや時間の管理をきちんとする

お金に困らない人の多くは、スケジュールや時間の管理が上手です。

時間を意識するだけで無駄な出費が減り、さらに仕事の効率化にもつながるので収入アップも目指せます。

今無駄に過ごしていると感じる時間を勉強や投資に充てて、給料を上げたり副業を始めたりするのもおすすめです。

服装や持ち物と同様、時間の管理にも気を使えると、お金に困らない人に近づけます。

投資や勉強、趣味にお金を使う

お金を使わないだけがお金を貯める方法ではありません。

お金に困らない人ほど投資や趣味に惜しみなくお金を使っています。

今は銀行にお金を預けていても、金利でお金が増えることはあまり期待できません。

お金自身に働いてもらい、お金を増やした方が効率的に確実にお金を増やせます。

投資初心者の方や投資が少し怖いと感じる方は、つみたてNISAやiDeCoを活用しましょう。

また株やFXなどの投機的な投資ではなく、自己投資もお金に困らなくなる方法の一つです。

欲しいスキルや資格があるなら初期投資や必要経費を惜しまずに、自分の武器にしましょう。

本業や副業に繋がるスキルや資格なら、数年で投資分のお金を稼げる可能性も十分にあります。長い目で見れば、子どもの教育費も大きな投資です。

高須クリニック院長の高須克弥氏の名言に、「お金は血液、循環しないと。貯めても害をなすだけ。」というものがあります。

一般人とは持っているお金のスケールが段違いですが、身の回りのお金に困っていない人と考え方は近いでしょう。

お金に困っていない人は自分自身や趣味にお金を投資して、さらに大きなお金を回収しています。

お金を増やすのは貯金だけでなく、投資として使う方法もあることを押さえておきましょう。

お金対して感謝の気持ちを持って大切に使う

お金に困っている人は、お金を使うときにマイナスの感情を持っている人が多いです。

「もっと安ければ」「お金が無くなってしまう」「お金を払いたくない」といった感情を常に持っていれば、お金に嫌われます。

お金に困りたくないなら、お金に好かれることが何よりも大切です。

普段からお金に感謝をして、ポジティブにお金を使うようにしましょう。